・金融用語:CPTPP
・読み方:「しーぴーてぃーぴーぴー」
・用語解説:「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」の略語。CPTPPは、TPPを基にした高水準の多国間経済連携協定。アジア太平洋を中心に複数国が参加し、物品関税の大幅撤廃に加え、サービス、投資、知財、電子商取引、国有企業、政府調達、労働・環境など幅広いルールを整備するのが特徴。原産地規則の「累積」により、加盟域内の材料や工程を合算して原産性を判定でき、サプライチェーン最適化に有利。多くの分野で「ネガティブリスト」(原則自由)やISDS(投資家と国家の紛争解決)も採用。TPPから一部規定を凍結しつつ2018年に発効。企業にとっては関税コスト削減、手続の透明化、データ流通の自由化で越境ビジネスがしやすくなる一方、適用には原産地証明の管理やコンプライアンス対応が必要。将来の加盟拡大を見込む「オープン型」でもある。