・金融用語:ポートフォリオ理論
・読み方:「ぽーとふぉりおりろん」
・用語解説:投資対象の組み合わせ(ポートフォリオ)のリスクとリターンを、平均(期待収益率)と分散・共分散で捉え、同じリスクで最大の期待収益、同じ期待収益で最小のリスクとなる配分を選ぶ理論。複数資産を組み合わせると値動きが打ち消し合い、個別(非系統)リスクが低減するため、分散投資の理論的根拠となる。最適な組合せの集合は「効率的フロンティア」を構成し、無リスク資産を含めると資本市場線上の点が最適(二基金分離)。CAPMの基礎でもある。前提は投資家が平均分散で判断、相関が一定、税・コストなし等。弱点は相関の急変や裾の厚い分布、推定誤差に弱い点。実務では資産配分、再配分、リスク管理に用いられる。