・金融用語:RCEP
・読み方:「あーるせっぷ」
・用語解説:「地域的な包括的経済連携協定」の略語。RCEPは、ASEAN10か国に日本・中国・韓国・オーストラリア・ニュージーランドを加えた計15か国の広域経済連携(メガFTA)。物品の関税撤廃・削減、共通の原産地規則(域内累積)と単一様式の原産地証明、通関・貿易円滑化、サービス・投資の自由化、知的財産や電子商取引のルールなどを整備する。企業にとっては、域内での調達・生産工程を組み合わせても原産性を満たしやすく、関税コストと事務負担の低減、サプライチェーンの柔軟化がメリット。CPTPPに比べ自由化水準が緩い分野もあるが、対象市場が大きく、価格設定・拠点配置・調達戦略に広く影響する。