・金融用語:グローバル・サウス
・読み方:「ぐろーばる・さうす」
・用語解説:グローバル・サウスは、アジア・アフリカ・中南米・中東などの新興・途上国を総称する言い方。地理的な南北というより、所得水準や歴史的背景で「先進国(グローバル・ノース)」と対比する概念で、固定メンバーはない。BRICSやASEAN、湾岸産油国など多様で、人口増と成長余地が大きい一方、所得格差や債務、資本流出の脆弱性も抱える。金融・投資の観点では、①資源需要の増減を通じたコモディティ価格②為替・金利のボラティリティ③インフラ投資や気候資金の需要④サプライチェーン再編(製造拠点・市場として)に直結。国際機関改革や自国通貨建て貿易の拡大など「多極化」の潮流とも関連する。