・金融用語：金融工学
・読み方：「きんゆうこうがく」
・用語解説：数学・統計学・プログラミングを使って、金融の価格やリスクを数量化し、意思決定に役立てる学問・実務領域。主な目的は、①金融商品の価格付け、②リスク管理、③資産配分の最適化、④新商品の設計や取引戦略の検証。代表例として、オプション価格の算定（ブラック＝ショールズ等）、ポートフォリオ最適化、VaR（バリュー・アット・リスク）の計測、モンテカルロ・シミュレーション、アルゴリズム取引のモデル化が挙げられる。データと仮定からモデルを作り、バックテストやストレステストで妥当性を確認し、運用・ヘッジに活かす。一方でモデルリスクや想定外の事象、過剰当てはめなどの限界もあり、規制・会計・市場慣行と併せ慎重に用いる。
